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全日病、どの診療科でも使える「フリーアドレス診察室」を奨励

全日病、どの診療科でも使える「フリーアドレス診察室」を奨励
医療の生産性向上のため 石川の恵寿総合病院の事例を挙げる

――生産性向上国民運動推進協議会
 

2月15日、首相官邸で生産性向上国民運動推進協議会が開かれ、医療分野では全日本病院協会(全日病)が取り組み内容を報告。生産性向上のためには勤務環境改善が必要とし、どの診療科でも使える「フリーアドレス診察室」を導入している石川県七尾市の恵寿総合病院(426床)を事例として挙げた。今後の病院デザインのモデルケースとして注目を集めそうだ。

 全日病は、勤務環境改善や業務効率化といった課題に向け、医療機能の分化・連携の推進やチーム医療の推進、ICT活用などの取り組みを行ってきたと説明し、まず医療クラーク(医師事務作業補助者)を配置する必要性を指摘。ただし、四病院団体協議会の調べによれば、現在医療クラークが従事している業務は診断書や主治医意見書などの代筆や代行入力が中心で、横展開の余地が残されているとした。

 一方で、医療は保険診療が収益の中心であるため、単純に労働力を投入するだけでは生産性の変化が見えづらいとし、タスク・シフティングおよびタスク・シェアリングの普及、遠隔医療の導入などICTの活用が欠かせないとした。恵寿総合病院の事例はそうした主張を踏まえて紹介されている。

 恵寿総合病院は「ユニバーサル外来」を導入しているのが特徴。「ユニバーサル外来」とは、同病院によれば「『どの科でも使える診察室(フリーアドレス診察室)』と『電子カルテのクラウド化』により実現した、すべての人にやさしい外来」のこと。一般的な病院では各診療科の診察室を設けているためそれぞれのスペースと人員が必要になり、患者の移動動線が長くなることから、新病院建築時にユニバーサルデザインの視点で見直したという。

 診療科に紐付かない診察室を複数設け、電子カルテを持ち運び可能にすることで、1つの受付で複数の診療科をカバーできるほか、診察室の編成はその日の混み具合に応じて「今日は内科、明日は外科」といった形で弾力的に変更できるようにした。同病院には17の診療科があるが、1つの受付でカバーし、患者の誘導は電子掲示板の番号表示で行うようにした。

 その結果、受付スタッフは複数の診療科に精通するようになり、人員の省力化にも成功。1日800名の外来患者に対し、従来の29名から14名へと52%削減できたという(残り15名は他部署へ転籍)。待合スペースは全診療科共通となったが、番号表示で患者を誘導するため、知り合いが多い地域特性がありながら、何科に受診しているか知られることもなくなり、プライバシーの確保にもつながった。また、診察室をフリーアドレス化したことで、備品も統一でき、コスト削減効果も表れている。とりわけ中規模以上の病院では効果を発揮しそうな取り組み内容といえよう。



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